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鍼灸の歴史1 ー発祥ー

2018.09.04

医心方 -日本に現存する最古の医学書- 東京国立博物館所蔵

医心方 -日本に現存する最古の医学書- 東京国立博物館所蔵

 

 

 

 

暑い日や涼しい日や湿気の多い日など目まぐるしく天候が変わりますが、お身体はいかがでしょうか?

季節の変わり目や天候不順な日は様々な身体の諸症状が出てきます。

お早めの対処をお勧めします。

 

 

さて、今回は、鍼灸の歴史を少しご紹介しようと思います。

と言いますのも、鍼灸を勉強する方は、最新の現代医学だけでなく、漢方薬や古典医書から勉強する方も多くいます。

 

 

ちなみに鍼灸は、現在の括りでは、(WHOでは医学に認定していますが)代替医療に入ります。

その代替医療の括りの中では、エビデンスが増えつつあり、西洋医学的に質の高い研究・医学的根拠は確実に増えています。(研究に関しては日本だけでなく、アメリカを筆頭に、ドイツ・カナダ・スウェーデン・フランスなどの西洋諸国や、中国・韓国・インドなどのアジア諸国からの研究もかなり盛んです。)

もちろん、人間の人体を使った研究・実験では、倫理的な問題をクリアしない限り、実行できません。

特に最近は厳格に管理されているため、やりたい研究ができるとはかぎりません。

 

 

そのため、過去の先人たちの文献・書物から多くのことを学ぼうとする方々は非常に多くいます。私も読みます。

ただそういった書物は再現性の問題や眉唾物の記載もあったりしますので、全てを盲目的に受け入れるわけではありませんが、読み込んでいくと治療のヒントを得ることはよくあります。

 

 

では、先人の書物って一体どこら辺から読むの?

と質問されそうですが、古くは黄帝内経(素問・霊枢)や傷寒論・金匱要略といった数千年前に書かれた本も無視できません。

 

 

こういうことを記載すると、「嘘くさい・あやしいもの」などと思われるかもしれませんが、治療理論だけではなく、人間や自然の神羅万象を説いている項目もあり、現代にも通じることが多々あります。

 

 

そういったことを本当はお伝えしたいのですが、文字に起こすと膨大な量になる為、今回は、鍼灸がいつ起こったのか、伝わったのか、歴史を紐解いてご紹介しようと思います。

 

 

〇発祥

鍼灸の発祥は、下記の遺跡にあった書物等から春秋戦国時代の中国とも言われていますが、はっきりとはわかっていません。

馬王堆漢墓医書(まおうたいかんぼいしょ)

紀元前二世紀の墓。三つの墓の集合体。

一号墓からは、水に浸かった五十歳ぐらいの婦人の遺体が出土。みずみずしく弾力性のある屍体は当時ビッグニュースとして世界を驚かせる。また手には漢方薬を握っており、病理解剖によってさまざまな既病歴が知られた。

三号墓から出土した男子は医療に関心が深かったらしく、ここからは大量の古代医学書が出土。

中国四大発明の一つ、「紙の発明」は紀元後(後漢)であるため、この時は紙はなく、絹に墨で記されていた。

ここから出土(2200年程前)した医書は現物する中国最古の医書と言われている。

ちなみに、絹織物の歴史は紙よりもはるかに古く、3000年前の殷代からと言われている。

古代、上等の書物は絹織物に墨で記され、絹は帛(はく)ともいい、絹に書かれた書物を帛書と称する。

 

 

〇その後、世界中に広まる

東は、朝鮮半島を経て日本へ。

西は、シルクロードを経て、フランス・ドイツまで広まります。

 

 

意外と文字が多くなってしまいました。

次回は、日本への伝来や日本での鍼灸の広がりをご紹介しようと思います。

 

 

 

参考資料:

鍼灸の歴史、大修館書店、小曽戸洋・天野陽介

Wikipedia 「鍼灸」

Wikipedia 「馬王堆漢墓」