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<風邪の際の漢方選び:太陽病を中心に>9月、風邪・体調の悪化にはご注意

2017.09.08

都立大学駅から徒歩2分の鍼灸院Lucidus[ルーシダス]です。

 

もう巷ではハロウィンのイベントが始まろうとしてますね。

また最近は涼しくなりましたね。早くも秋らしさを感じます。

ただ個人的には夏の暑さがまだ何回かあって、秋→冬へと変わっていくのではないかと思っていますが、

ここ連日このような涼しい日が続いていると、体調管理が大変ですね。(;^_^A

 

 

この天気になれないと風邪をひいて発熱する方もいるのではないかと思うのですが、

もし発熱した場合、漢方は何を飲んだ方が良いのか。ご存知でしょうか?

 

 

「風邪には葛根湯」というのが一般的なイメージですが、葛根湯よりもいい漢方薬があったりします。また風邪の時に使うツボもあります。

今回はその解説を簡単にしようと思います。

 

以下が今回の内容です。

〇傷寒雑病論=傷寒論+金匱要略

〇外感病

〇傷寒論=六経弁証

〇その病は今どこ?

〇太陽病

〇桂枝湯・麻黄湯の使い分け

〇葛根湯・葛根湯加川芎辛夷

〇太陽病変の関連方剤(小青竜湯・五苓散・桃核承気湯)

〇風熱証

 

 

 

〇傷寒雑病論=傷寒論+金匱要略

まず、漢方薬・鍼灸の東洋医学の世界では、「傷寒論」・「金匱要略」という二大書物・古典が存在します。

合わせて「傷寒雑病論」と言ったりします。

その中の外感病を扱っている「傷寒論」から、今回は解説していきます。

 

 

〇外感病

外感病?なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、東洋医学では「風・暑・湿・燥・寒・火・熱」などといったものを邪気として捉えます。

・かぜ=風邪:ふうじゃ

というように、暑邪、湿邪、燥邪、寒邪、火邪、熱邪というのが存在します。

 

もちろん、適当なものならば邪気とはなりませんが、これらが極度に行き過ぎてしまうと、邪気が身体の中に入ってしまい悪さをします。

もしくはそれほど旺盛な邪気ではなくても、お身体の抵抗力(衛気:東洋医学ではこのように言います)が弱いと侵入してくると考えています。

 

 

〇傷寒論=六経弁証

傷寒論では六経弁証を取り扱っています。

太陽病・少陽病・陽明病・太陰病・厥陰病・少陰病という六つの弁証があります。

外因である病がその順番で進行すると考えています。もちろん、直中(飛び越えること)もあります。

(東洋医学をかじったことある方は、・・・太陰・少陰・厥陰の順番じゃないの?という初学者もいらっしゃるかもしれませんが、説明が長くなるので省略しますが、当記事では上記の順で説明します。)

 

 

〇では、その病が今どこにいるのか?

それは問診・脈・舌・腹をそれぞれ診て決定していきます。

 

 

〇太陽病

今回は風邪の時の漢方ですので、太陽病で話を進めていきます。

外感(風・寒・熱など)の邪気が、身体の表面(太陽)に入り、衛気と戦っていることにより出てくる諸症状のこと。

太陽病の条文:「太陽の病たる、脈浮、頭項強痛して悪寒す」

「悪寒、発熱、浮脈、(鼻閉・鼻汁)」の時、太陽病の「風寒表証」となります。

このとき使うメインの漢方は、「麻黄湯」もしくは「桂枝湯」です。

 

 

〇麻黄湯と桂枝湯の使い分け

麻黄湯:風寒表実証

桂枝湯:風寒表虚証

 

なので、「虚」か「実」を見極めます。

一般的には「汗」を問うて鑑別します。

無汗・有汗か。

発熱・悪寒があるときに、汗が出ているか・いないかを、聞いたり・見たりします。

 

つまり、太陽病(発熱・悪寒・脈浮)+無汗=風寒表実証=麻黄湯となります。

太陽病(発熱・悪寒・脈浮)+有汗=風寒表虚証=桂枝湯です。

 

汗を見る・聞くのは東洋医学では、当たり前で大事なことです。

 

 

〇葛根湯・葛根湯加川芎辛夷

これも「風寒表実証」で用いますが、傷寒論によると「兼症」で用いることが記載されています。

つまり、「発熱、悪寒、浮脈」に「頭項強痛」・「鼻閉・鼻汁」があるか無いのか。

 

悪寒・発熱・脈浮+「頭痛・頭項強痛」→葛根湯

悪寒・発熱・脈浮+「鼻汁・鼻閉」→葛根湯加川芎辛夷

を用います。

 

ちなみに、桂枝湯+麻黄・葛根=葛根湯 で、

葛根湯+川芎+辛夷=葛根湯加川芎辛夷 です。

 

 

〇太陽病変の関連方剤(小青竜湯・五苓散・桃核承気湯)

外感(風・寒・熱)の邪気

小青竜湯:上記の邪気により水飲(痰飲)が生じ、それがどこか臓腑へ波及し、「乾嘔・咳嗽・小便不利」が生じた場合

五苓散:上記の邪気が太陽経から膀胱に波及し、水(痰)が生じ「浮腫」などが生じた場合。

桃核承気湯:上記の邪気(特に熱邪)と血が小腸で結びついた場合。「便秘」などの症状+瘀血がある。

 

 

〇風熱証

・銀翹散

今までは、風寒証が基本でしたが、これは風熱証です。

風寒証よりも発熱が強い場合に用います。発熱が悪寒よりも強い場合です。

ちなみに、麻杏甘石湯、清上防風湯も風熱証で用いますが、銀翹散の方が強い発熱(ウィルス性の発熱)の時に用います。

 

 

 

今回は以上です。

秋口のような気温ですので、くれぐれも漢方を飲まないようなお身体づくりを目指してください。

予防が一番大切です。

 

 

(編集後記)

我々からすると当たり前のことなのですが、まとめて記事にすると時間がかかって結構大変だったので、しないかもしれませんが、受けがよければ、傷寒論の少陽病~少陰病までまた書きます。(;^_^A

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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院長  山内 清敬

・はり師・きゅう師(国家資格)

・臨床鍼灸学 修士号

・全日本鍼灸学会 認定鍼灸師

・元アメリカ豪華客船 乗船鍼灸師

千葉大学 医学部附属病院 和漢診療科 臨床鍼灸師

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