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本日の日経新聞 朝刊一面 国民皆保険

2017.06.30

目黒区都立大学駅から徒歩2分にある鍼灸院Lucidus[ルーシダス]の院長山内です。

 

本日の日経新聞の朝刊(一面トップ)から。

 

 

国民皆保険による医療、医師の半数が「持続不能」

 

 

「現状の皆保険制度に基づく医療は今後も持続可能と思うか」と尋ねたところ、「そうは思わない」と539人(52%)の医師が回答した。とのこと。

 

 

理由としては、

「高齢者の医療費が増大しすぎている」

「医療が高度化して薬剤などが高額になっている」など

が主な理由。

記事にある長野県の勤務医男性(59)は「過剰診療も大きな問題。医師の意識改革も必要」と医療界の対応を促す声。

私はこの意見に大賛成です。この「過剰診療」や「医師の意識改革」本当に大切だと思います。

 

 

過剰診療の例ですが、

町の開業医のところで診察を受けて、採血を行い、レントゲンを撮ったとします。

それで問題が見つかったので、大病院を受診するよう説明を受け、大病院を受診したとしたら、そこでも診察から採血・レントゲンを含めた検査を再度行います。

そこで、納得できなくて、違う病院にかかった場合、再度検査を一から始めます。

これです。

検査で同じことをした場合でも、勿論再度改めて医療費がかかってきます。(税金を投入して)

鑑別診断で、必要な検査をするのは良いと思うのですが、医療情報を統一できるようにならないものなのでしょうか?

必要ない検査が非常に沢山あります。

 

 

 

私は、現状の医療を点数でまとめたのも一つの問題点だと思っています。

皆保険のない以前は、脈を診て、お腹を診て、のどを診て、舌を診て、色々所見を取って、これは○○病で、今すぐ大病院に行くべきだ!と診断を下していたのですが、現在それをすると、点数になりません。点数(△点)×〇円なので、お金になりません。

つまり診断能力だけだと、食べていけないんですね。

本来の医師は、こうあるべきだと私は思うのですが。

逆に、採血をして、レントゲンを撮ってなど、、機械を使った検査をたくさんして、点数が沢山与えられます。

 

 

 

 

また、人口ピラミッドが、ピラミッド型でなくなっているのもこの問題点でもあります。

・労働人口は減少し(税収減)

・非労働人口は増加(高齢者の増加)

 

さらには、医療の高度化です。

・高額医療の増加

・高額の治療薬の増加

 

 

 

これに対して、日本医師会は「皆保険を維持するため、国は増え続ける医療費に対応できる財源を確保すべきだ」と回答しているようです。

何か違うんですよね。視点がズレている。

財源を確保するのが対策なのでしょうか?もっと改革するところがあるのではないでしょうか?

医師への診療報酬を下げたり、必要以上の診療を避けること。これらの方が根本治療だと思います。

医療における人間への治療は、原因を見つけて、その治療を行う根本治療が原則なのに、「増え続けている医療費には更なる税金で対応せよ。」では対症療法にすぎません。日本がお得意の先延ばし政策です。

 

保険制度を維持したいなら、自動車保険の自賠責保険と任意保険のように、一部は皆保険(税金)で賄い、残りは個人個人が民間保険に入る。

などなど、抜本的な改革が必要だと思います。

 

 

 

国家予算103兆円(2017年度)、医療費は41.5兆円(2015年度)。

もちろん、全ての項目の中で一番占めているものです。

医療費は、昔から41.5兆円で推移しているわけではなく、1990年度に20兆円、2015年度は概算で41.5兆円。

政府の推計では25年度には54兆円に達する見込み。で、うなぎのぼりです。

 

ちなみに毎年ニュースになる防衛費は2017年度過去最高の5.1兆円!ですが、規模が全然違います。

日本の2017年度の税収は43兆円のみ。支出の残りの60兆円は借金(国債など)です。

企業だったら、即倒産レベルです。。

 

 

 

医療費に関しては医師会の力が強大なのと、医療と高齢者は切っても切れない関係なので、高齢者の負担増という改革には、高齢者は選挙で票を持っているため、票や権力が欲しい議員はそこに踏み込めません。

大病院に安易に受診できる、フリーアクセス制度の見直しも、日本医師会などの反対で進んでいません。

 

医療費の無駄を少し抑えたり、医師への診療報酬を下げるだけで、数千億円~数兆円ぐらい、すぐ何とかなりそうですが。

 

医療保険財政に詳しい小黒一正・法政大教授は「医療費抑制のために診療費が削られる(自分たち医師の給料が減る)ことを心配しているのだろう」と指摘している。

医療に詳しくなくても、誰が見ても、それしかないでしょうね。

 

 

再度載せますが、日本医師会は「皆保険を維持するため、国は増え続ける医療費に対応できる財源を確保すべきだ」という意見は、国民に負担をかけさせ、自分たちは何もしない。全ての責任は国民にある。そう言っているように感じます。

 

 

 

 

 

 

小学校で「国民皆保険が無いと医療が成り立たない」という説明を私は受けましたが、実はそれは幻想だった。のでしょうね。

 

 

 

さて、どうしたらいいものか。。