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鍼灸院ルーシダスのブログでは、定期的にお身体に関する情報を、
院長の知識や経験を織り交ぜながらご紹介します。

  • 予防医学

    7月から当院の建物の工事が行われていますが、ようやく終盤に差し掛かっています。

    もう少しで完了するようです。

     

     

    さて、本日の日経新聞で「予防医療、企業を支援」記事が一面トップにありました。

    最近、予防医学がようやく叫ばれ始めているなと感じます。

    私も常日頃から「予防」を唱えています。

     

     

    実は鍼灸・東洋医学のバイブル的な存在である「黄帝内経」(中国の古典医学書:春秋戦国時代・秦・漢の時代に編纂:約2500年~1800年以上前)にも、病気になってから治療するのではなく、「未だ、病まざるを治す:未病治」といい、病気になる前に治したり、病気にならないように努力するという予防医学の大切さを説いています。

     

     

    これは現代にも十分通じる考え方で、決して古代の遺物ではない。と思っています。

     

     

    昔の人が説いているのは、日経新聞の記事にある様な、採血や機器などを使用して自身の健康状態を測定する、というようなものではなく、もっと根本的な「食事」や「睡眠」、「運動」、「仕事」など、日常生活でできることで正していく、それが大切だという考え方です。

     

     

    健康的な生活を送るには、

    「適度な食事・適度な運動・適度な睡眠・適度なストレス」

    が必要です。

     

     

    しかし、現代はどれかに偏っていることが多く、それらを正すだけでも身体の不調は良くなることがあります。

    例えば、食事の取りすぎ、偏りすぎ、運動しすぎ、しなさすぎ、過剰なストレスなど。。

     

    これらを正すことも予防の一つです。

     

     

    鍼灸師は、脈や舌、腹、各種徒手検査などの体表観察に敏感です。これらでその人の状態をチェックすることができます。

     

     

    鍼灸は、根本を正すことができる一つのツールだと思います。

     

     

    こじれた状態を正すのは難しく、しかも時間はかかりますが(西洋医学でも同様)、病の初期やちょっとした不調は治りやすいです。

     

     

    例えば、以前よりストレッチで硬さを感じる、というのは一種の不調のサインです。

    逆に朝起床時に腰が痛い、というのはもう既にこじれてきています。

    そういった身体のサインに気付けるかどうか、これも早期に対処できるかどうかに直結しますので非常に重要なことです。

     

     

    早期であれば対処できることが沢山あります。

    薬を飲まなくても鍼灸だけで対処できることはたくさんあります。

     

     

    ぜひ、今一度ご自身の身体のサインに耳を傾けて、不調がありそうでしたらお早めにご連絡ください。

    我慢して良くなることもあれば、逆に悪化することもあります。

    専門家にまずはご相談ください。

     

     

    ※当院は完全予約制です。

    お早めにご連絡ください。

    9月6日(金)~14日(土)まで夏季休暇を頂きます。

    9月16日(月)より通常通り再開します。

     

    山内

  • 秋の食養生法

    朝晩と段々と寒くなり、冬の様相を呈してきていますね。

    秋の過ごし方次第では、冬の体調にもかかわってきますので、ぜひ今のうちから「養生」しましょう!

    養生というのは、日常生活に留意して健康を増進すること・人間の身体の調子を整えること。延いては病気の回復につとめることです。

     

     

    養生には「食事」「運動(体操)」「睡眠」などいろいろなやり方がありますが、やっぱり美味しいものを食べて健康につなげたいですよね。

    それに日本には「医食同源」という言葉も古来よりありますので、食事の大切さはよくご存じのことと思います。

     

     

    ・秋の特徴

    秋という季節は、言葉で表すと「昼夜の温度差の拡大」「寒くなってくる」「乾燥する」ことなどが特徴として挙げられます。

    また、喘息など呼吸器系症状も悪化しやすいのも秋の特徴です。

     

     

    <東洋医学>では

    肺が皮膚や毛と関連し、

    肺と大腸は表裏の関係にあります。

     

    空気中の湿度が少なくなると、口・唇・鼻・のどが乾燥し、便もは渇いて硬くなり、皮膚も乾燥して割れてきます。

    また、肺が乾燥の邪気(燥邪)を受けると、軽度の場合は咳が出たり、さらさらした痰が出たり、粘ちょう性の痰が出たりします。

     

     

     

    そのため、秋(秋の食事)には

    特に

    〇「滋陰潤燥

    〇「辛い食事は少しだけ

    〇「瓜類の食事も少しだけ

    がそれぞれ大切になってきます。

    何となく「乾燥させないでしっかりと湿潤させましょう。」とイメージできると良いです。

    秋にしっかり対応して、冬に備えましょう。

     

     

     

    滋陰潤燥の食事

    <飲膳正要※2>には「秋食麻以潤其燥」※1と書かれています。

    「秋にはゴマを食べて、乾燥に対して潤い与えましょう。」と書かれています。

     

    ※1麻は胡麻(ゴマ)のこと。ゴマには潤いを与える作用があると考えられています。

    ※2飲膳正要:家庭百科全書ともいうべきもので,食物関係記事は一部にすぎないが,記述は具体的で《斉民要術》とともに研究者必見の書。

    日本,朝鮮の食物に与えた影響はひじょうに大きく,江戸時代に和刻本がある。

    《飲膳正要(いんぜんせいよう)》(1330)は,元の文宗に飲膳大医として仕えていた忽思慧が進奉した食養生書で,西域,モンゴル臭の強い名詞があり難解であるが,挿絵の多い便利な本。

     

     

    秋の食養生にはゴマだけでなく、

    飲み物: 水(冷たい水) ・ 淡いお茶(濃くないお茶) ・ 豆乳 ・ 牛乳

    食事:  きくらげ  ゆり  はちみつ  梨  柿  レンコン  チンゲン菜やホウレンソウなどの菜っ葉類  ブドウ  ゴマ

    などが「潤肺清燥養陰」:「乾燥に対して肺に潤いを与え、陰を養う。」つまりは< 潤いを与える >と書かれています。

     

    逆に乾燥した食べ物は避けた方が良いと書いてあります。

    ・炒め物・揚げ物・焼き物

    ・人参・鹿の角など

    は熱性の食べ物なので、肺や胃に熱を与え、陰血を消耗し、喉の痛み口の乾燥など、熱や乾燥の病になりやすくなると記載されています。

     

     

     

     

    〇辛い食べ物は少なくし、酸っぱいものを増やしましょう

    辛い食事をとりすぎると、唇の乾燥口渇喉の痛みなどになりやすくなります。

    レモンなど酸っぱいものを想像すると、唾液が出てきますよね。その理論です。潤いを与える、ということです。

    昔からの本(古典)には、

    ・ネギ ・ ニンニク ・ 生姜 ・ 胡椒 ・ なす などは、少なめにして(食べてはいけないということではありません。)

    ・果物 ・ ブドウ ・ リンゴ ・ ザクロ ・ レモン ・ 柚子 ・ サンザシ ・ スターフルーツ などのような酸味のあるものを食べると良いと記載されています。

    (果物は、旬の食べ物ですよね)

    ※勿論、糖尿病の方などは血糖値などご注意ください。

     

     

     

    瓜類は少なめに

    立秋後、キュウリやスイカなどの瓜類は脾胃の陽気を損傷させるので、少なめにしましょう。

     

     

     

    朝食にお粥を取るといい

    おかゆには、脾胃(腸全般)を補い、整える。肺に潤いを与える。などの効能があります。

    おかゆに梨・大根・ゴマ・菊花などの(漢方の)薬にもなる食材と一緒に食事をするとより効果的。

     

     

     

    〇最後に

    夏の暑さにより、身体が消耗するぐらい疲労・虚弱になっていた場合、補いながら潤いを与えることが大切です。

    胃腸の充実を図りましょう。

     

    私も運動したり食事に気を付けたりして健康な状態で治療に臨みたいと思っています。

    健康であれば、やれることってたくさんありますものね。

     

     

     

     

    <参考文献>

    養生食療寶典 陽維傑

    飲膳正要 忽思慧

    法天生意