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鍼灸院ルーシダスのブログでは、定期的にお身体に関する情報を、
院長の知識や経験を織り交ぜながらご紹介します。

  • 秋の食養生法

    朝晩と段々と寒くなり、冬の様相を呈してきていますね。

    秋の過ごし方次第では、冬の体調にもかかわってきますので、ぜひ今のうちから「養生」しましょう!

    養生というのは、日常生活に留意して健康を増進すること・人間の身体の調子を整えること。延いては病気の回復につとめることです。

     

     

    養生には「食事」「運動(体操)」「睡眠」などいろいろなやり方がありますが、やっぱり美味しいものを食べて健康につなげたいですよね。

    それに日本には「医食同源」という言葉も古来よりありますので、食事の大切さはよくご存じのことと思います。

     

     

    ・秋の特徴

    秋という季節は、言葉で表すと「昼夜の温度差の拡大」「寒くなってくる」「乾燥する」ことなどが特徴として挙げられます。

    また、喘息など呼吸器系症状も悪化しやすいのも秋の特徴です。

     

     

    <東洋医学>では

    肺が皮膚や毛と関連し、

    肺と大腸は表裏の関係にあります。

     

    空気中の湿度が少なくなると、口・唇・鼻・のどが乾燥し、便もは渇いて硬くなり、皮膚も乾燥して割れてきます。

    また、肺が乾燥の邪気(燥邪)を受けると、軽度の場合は咳が出たり、さらさらした痰が出たり、粘ちょう性の痰が出たりします。

     

     

     

    そのため、秋(秋の食事)には

    特に

    〇「滋陰潤燥

    〇「辛い食事は少しだけ

    〇「瓜類の食事も少しだけ

    がそれぞれ大切になってきます。

    何となく「乾燥させないでしっかりと湿潤させましょう。」とイメージできると良いです。

    秋にしっかり対応して、冬に備えましょう。

     

     

     

    滋陰潤燥の食事

    <飲膳正要※2>には「秋食麻以潤其燥」※1と書かれています。

    「秋にはゴマを食べて、乾燥に対して潤い与えましょう。」と書かれています。

     

    ※1麻は胡麻(ゴマ)のこと。ゴマには潤いを与える作用があると考えられています。

    ※2飲膳正要:家庭百科全書ともいうべきもので,食物関係記事は一部にすぎないが,記述は具体的で《斉民要術》とともに研究者必見の書。

    日本,朝鮮の食物に与えた影響はひじょうに大きく,江戸時代に和刻本がある。

    《飲膳正要(いんぜんせいよう)》(1330)は,元の文宗に飲膳大医として仕えていた忽思慧が進奉した食養生書で,西域,モンゴル臭の強い名詞があり難解であるが,挿絵の多い便利な本。

     

     

    秋の食養生にはゴマだけでなく、

    飲み物: 水(冷たい水) ・ 淡いお茶(濃くないお茶) ・ 豆乳 ・ 牛乳

    食事:  きくらげ  ゆり  はちみつ  梨  柿  レンコン  チンゲン菜やホウレンソウなどの菜っ葉類  ブドウ  ゴマ

    などが「潤肺清燥養陰」:「乾燥に対して肺に潤いを与え、陰を養う。」つまりは< 潤いを与える >と書かれています。

     

    逆に乾燥した食べ物は避けた方が良いと書いてあります。

    ・炒め物・揚げ物・焼き物

    ・人参・鹿の角など

    は熱性の食べ物なので、肺や胃に熱を与え、陰血を消耗し、喉の痛み口の乾燥など、熱や乾燥の病になりやすくなると記載されています。

     

     

     

     

    〇辛い食べ物は少なくし、酸っぱいものを増やしましょう

    辛い食事をとりすぎると、唇の乾燥口渇喉の痛みなどになりやすくなります。

    レモンなど酸っぱいものを想像すると、唾液が出てきますよね。その理論です。潤いを与える、ということです。

    昔からの本(古典)には、

    ・ネギ ・ ニンニク ・ 生姜 ・ 胡椒 ・ なす などは、少なめにして(食べてはいけないということではありません。)

    ・果物 ・ ブドウ ・ リンゴ ・ ザクロ ・ レモン ・ 柚子 ・ サンザシ ・ スターフルーツ などのような酸味のあるものを食べると良いと記載されています。

    (果物は、旬の食べ物ですよね)

    ※勿論、糖尿病の方などは血糖値などご注意ください。

     

     

     

    瓜類は少なめに

    立秋後、キュウリやスイカなどの瓜類は脾胃の陽気を損傷させるので、少なめにしましょう。

     

     

     

    朝食にお粥を取るといい

    おかゆには、脾胃(腸全般)を補い、整える。肺に潤いを与える。などの効能があります。

    おかゆに梨・大根・ゴマ・菊花などの(漢方の)薬にもなる食材と一緒に食事をするとより効果的。

     

     

     

    〇最後に

    夏の暑さにより、身体が消耗するぐらい疲労・虚弱になっていた場合、補いながら潤いを与えることが大切です。

    胃腸の充実を図りましょう。

     

    私も運動したり食事に気を付けたりして健康な状態で治療に臨みたいと思っています。

    健康であれば、やれることってたくさんありますものね。

     

     

     

     

    <参考文献>

    養生食療寶典 陽維傑

    飲膳正要 忽思慧

    法天生意